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MTB の リアショック だって自分でオーバーホールできる。オイル交換方法(ロックショックス VIVID)リアサス 分解

 

リアショック を自分でオーバーホール

 マウンテンバイクのリアサスペンション ロックショックス VIVID 4.1 を自分でオーバーホールしてみた。(リアショックをばらすのは今回が初めて)
 
 VIVID 4.1 は、コンプレッション調整がない安いモデルなので構造も少し簡単
 
 ロックショックスのホームページに分解方法が載っているので、参考にした(英語だが頑張って訳した)。
 
ロックショックス VIVID 4.1 の分解方法
 まずはプリロードカラー(サグ調整時まわす所)を1番緩めて、スプリングを外す。
 

   リザーバータンク底のキャップを、トルクスレンチT10で取り外すと、中にエアーバルブが見えるので、真ん中を押さえてエアーを全部抜いてしまおう。
 

 エアーが抜けたら、ピンスパナ(カニ目レンチ)24㎜で、本体の蓋を開ける。
 
 しかし、これ、ものすごく硬く閉まっていたので、万力に固定して両手で開けないと無理だった。
 
 頑丈なレンチじゃないと無理っぽい。
 

 蓋が取れると、シャフトと一緒に、内部メカが引き抜ける。
 
 写真1番上のパイプについている赤いリングが、本体内に残る場合があるので注意しよう。
 
 まあ残ったままでも支障はなさそうだが。
 
 内部のオイルを全部捨ててしまおう。
 

 30㎜スパナでリザーバータンクを固定しながら、ピンスパナ(カニ目レンチ)24㎜で、リザーバータンクの蓋も開ける。
 
 これも万力がないと無理っぽい。
 
 30㎜スパナでリザーバータンクを取り外し、リザーバータンク内から IFP(フリーピストン)を取り出す。
 
 IFPの真ん中から、T10トルクスレンチで小さな部品を取り外す。
 

 エンディングストロークリバウンドは、上の写真のとおり、スナップリングを精密ドライバーか何かでこじって取り外せば、写真のように取り出せる
 
 小さなボールが出てくるのでなくさないようにしよう。
 
 赤い部分の先についているワッシャーは2枚あるので、小さいほうを先に赤い部品につけてから大きいワッシャーを取り付ける。
 
 ビギニングストロークリバウンドはシャフトをつかんで、分解しないと駄目っぽいので今回は分解しない(GIANTでVIVIDツールセットを購入すると全部必要工具が付いているらしい)。
 
清掃・組み立て
 すべてのパーツを綺麗に掃除したら、後は元通りに組み立てるだけ。
 
 まずは、リザーバータンク内に IFP だけ入れずに、本体、リザーバータンク共に、蓋が開いている状態まで組み立てる。
 
  本体側は、赤いリングにグリスを薄く塗って、一緒に入っていたチューブで底まで押し込んでおく(チューブはまた抜いておく)。
 
オイルを入れる
 ここまでできたら、サブタンク側から、オイルを入れていくと、本体側にも繋がっているため、本体側にもオイルが溜まってくる。
 
 本体側に約25㎜オイルが溜まるまで入れていく。
 
 本体側に約25㎜オイルが溜まったら、次は本体側から、リザーバータンクがあふれるまでオイルを入れていく。
 
 これでエアーが抜ける。
 
使用オイル 
 純正はピットストップサスペンションオイル3Wだが、リバウンドがもう少し早く動くように、もう少し粘度の低いオイルを使用してみた。
 
 現在は、ロックショックスの純正ショックオイルはマキシマ(MAXIMA)を使用しているらしいので、マキシマ ショックフルード3W を使用すればよい。
 
 マキシマ フォークオイルの5W  もしくは、自己責任で、粘度が同様であればバイク用のサスペンションオイルを使用しても問題はないだろう。
 
 本来使用する、ロックショックス純正(現在はマキシマ製を純正使用しているようだ)オイルの粘度は「3Wt 14cst/40℃」で、「テクニクス TGR 5W」も丁度同じ粘度だったため使用できると思われる。
 
 因みに、「テクニクス」は、オフロードバイクのサスペンションチューニングメーカーだ。(セロー250に乗っており、フロントフォークをテクニクスのスプリングとフォークオイルでチューニングしているため自宅に在庫があった。)
 
 このサスペンションはコンプレッション調整ができないため、オイル粘度を下げるとコンプ側もダンパーが弱まると思うのでちょっと心配、まあ組んでみて様子を見るか?
 

 オイルが満タンになったら、リザーバータンクにそっと IFP を浮かべ、IFP の真ん中の穴を指で押さえ、約12㎜押し込む。
 
 そうしたら、T10トルクスレンチで先ほど取り外しておいた部品を IFP の真ん中に取り付ける。そのままトルクスレンチを押し付けて、IFP をリザーバータンクの奥まで、止まるまで押し込む。
 
 本体側にパイプを(穴が開いたほうではないほうから)入れ、エアーを抜くように、パイプをごそごそ動かす。
 

   本体にオイルを満タンにしておき、内部ユニットごとシャフトを取り付けるが、このとき45度の角度でユニットをオイルに漬けて、回しながら、取り付けていく(この作業でエアーが入らないようにしている)。
 

 本体にシャフトアッセンブリが取り付けできたら、リザーバータンク内のオイルを全部捨てる。
 
 余分なオイルを捨てたら、蓋を閉めて完成間近
 

 綺麗にオイルをふき取り、スプリングを取り付ける。
 
エアーを入れる 
 最後にリザーバータンクにエアーを230PSI(15.9bar)ポンプで注入し完成
 
・・・のはずだったが、サスペンションポンプの口が取り付け不能でエアを入れることができない。
 
 よく英語を訳してみると、「VIVIDエアーアダプター」とかいうパーツが必要らしい、しかもそれだけでは売ってくれない。
 
 仕方がないので、GIANT VIVIDツールセットを注文(5000円位)
 
 VIVIDエアーアダプターが届き、無事エアーを入れて完成した。
 
 乗った感じも、特に問題はなく、リアショックのオーバーホール DIY は成功だ。