激安 ノースロック マウンテンバイク XC27 を購入してみた コストコ
ノースロック マウンテンバイク XC27
現在、マウンテンバイクはダウンヒル(エンデューロ)バイクしか持っていないため、通勤等の街乗り、トライアル的なことをやって遊ぶMTBが欲しいと思っていた。
しかし、通勤に使用すると、「置いている時に他の自転車が倒れてくる」、「満車でぶつけてくる」、「雨や日があたり劣化が早い」、「盗難の恐れがある」等の理由から、高級車はいらないと思っていた。
通勤、トライアル的な遊びにロングストロークサスペンションは要らないし(リジットでももよかったが)、メンテナンスもあまり必要がないものを選択した。
始めは有名メーカーで安いものを探していたが、当たり前だが、やはり安いグレードは、使用しているパーツがかなり安っぽい。
そこで見つけたのがコストコで売っていた「ノースロック XC27」だ。
価格
価格は驚きの約4〜5万円と激安だが、有名メーカーのマウンテンバイクと比べると、使用パーツが、シマノ、RSサンツアー、マキシス等他メーカーより良いパーツが使用してある。
(写真は、ホイール、シートポスト、ハンドルについていた反射鏡は外してある)
フレーム
アルミ製の44.45 cmフレーム (身長170cm〜180cmが目安)27.5インチとなっている。
見た目も意外とカッコいい。
ホームセンター等で売っているマウンテンルック車とは違い、しっかり悪路も走行できるマウンテンバイクだ。
自分のダウンヒル用のMTBが27.5インチのため、同サイズのタイヤであれば、ダウンヒルで使用した後のタイヤをこちらにつけて最後まで使い切れるのが良い。
「Northrock XC27」 はインターネットで検索すると、あまり日本ではヒットないが、海外では、コースや山を走行している動画や、カスタムして楽しんでいる情報等もあるため、日本よりは有名なのかもしれない。
サスペンション
リジットでも良かったが、このMTBは「RSサンツアー」のフロントサスペンションがついている。
コストコでは「SR Suntour XCT 27.5」との表記であったが、実際は「SR Suntour XCE 27.5」が付いていた。(重量 2630g)
サスペンションもエントリーグレードのため、エアーではなくスプリングサスペンションで、インナーチューブはアルミではなくスチール製となっており、調整機能は、上部にスプリングのプリロード調整が付いているのみだ。
プリロードとは、ダイアルを締め込むとスプリングが縮み、乗車した際の沈み込みを調整するもので、ダイアルを締め込むと沈み込みが少なくなり、スプリングが強くなったようになる(実際にはスプリングの固さは変わっていない)。
80mmストロークということだが、RSサンツアーのホームページで検索すると、分解して内部のカラーを抜くと100mmストロークになるような表記がある。
しかし完成車に付いているものは仕様が違うことがあるため、更に廉価版になっている可能性があり、このサスペンションはストローク調整はできないかもしれない(分解した際、確認し、可能であれば自分でストローク調整してみよう)。
タイヤ
タイヤは、「MAXXIS(マキシス)IKON(アイコン)27.5 x 2.2 in」と本格的なタイヤが付いていた。
ホイールは、「合金製の二重壁リム」との記載があるが、メーカーは分からない。
コンポーネント
シフターはシマノのエントリーグレードのため、ちょっとサイズが大きい。
シフターは、「SHIMANO Altus EF-500」で、リアディレイラーは、「SHIMANO Altus」3×7の21スピードとなっている。
この価格でシマノが使われているのはありがたい。
フロントディレーラーは、「シマノ Tourrey」、クランクセットもシマノで、スプロケットは42/34/24となっている。
ブレーキ
ブレーキは、TEKTRO(テクトロ)のメカニカルディスクブレーキが付いている。
油圧は効きが良いが、オイル交換等の定期的なメンテナンスが必要となる、機械式はワイヤーのためメンテナンスが楽なことが良い。
ディスクローターは、前後テクトロ2Gの160mmが付いている。
その他パーツ
シートは「VERO」、シートポストは、30.9でメーカは分からず。
ハンドルバー(メーカー不詳)は、650mm 31.8(555g)この長さの割にかなり重いためスチール性と思われる。
ステムは、55mm(131g)でメーカー不詳
自分は身長約170cmで、このフレームサイズでは少し大きく、ハンドルが遠いため、ハンドルバーとステムは早急に交換しようと思っている。
(ハンドルバーは、長くライズが高いもの、ステムは短いものに交換し、ハンドル位置を高く自分に近くしたい)
ケーブルはフレームの中を通るようになっており、スッキリしている。
ペダルも、プラスチックの安っぽいものだが付属しているため、特に後から購入するものはなく乗ることができる。
スタンドも付いているため、街乗りでは便利だ。
【実際に乗ってみたレビュー】
まだ山では乗っていないが、街乗り、トライアル的な遊びで少し乗ってみた。
サイズ感は、先ほども記載したが、自分は身長約170cmで、このフレームサイズでは少し大きく、ハンドルが遠いため、ハンドルバーとステムは早急に交換しようと思っている。
(ハンドルバーは、長くライズが高いもの、ステムは短いものに交換し、ハンドル位置を高く自分に近くしたい)
ブレーキは普通に街乗りするには十分だが、トライアル的な遊びをすると、やはり効きが悪いと感じた。
ウイリー走行をする時に、後方にまくれそうになった際、後輪にブレーキをかけて修正するのだが、そのような時にブレーキレバーに指一本掛けでは効きが悪く、危険だ。
油圧ブレーキに交換すれば一番良いが、せっかく安いMTBを購入し、メンテナンスも楽な機械式ディスクブレーキなのにそれは勿体無いので、自宅に在庫がある、径が大きいローターに交換してみようと思っている。
変速コンポは、シマノが付いているため、特に問題はない(エントリーグレードのため上級モデルと比べれば、性能は低いが)。
安い自転車は、グレードが低いパーツが使用されているため、重量は重たくなってしまう。
このMTBもトライアル的なことをして遊ぶと、やはり重さは気になる。
特に、横向きにホップしながら階段を登っていく等、自転車を引き上げる動作の時に重量が気になるが、(体力があれば)できないことはない。
障害物を越える際、チェーンリングの接触が気になるが、どうもクランクとチェーンリングが離脱できない構造になっているようなので、バッシュガードを取り付けるには、クランクの交換が必要な感じだ。
ここはテクニックでカバーするか、一番大きなチェーンリングが障害物にあたってガリガリになったら、そのまま一番大きなチェーンスプロケットは走行時使用せず、バッシュガードとして使用してしまっても良い。
RSサンツアーのサスペンションもエントリーグレードで、スチール性インナーチューブでスプリングのサスペンションのため、重さは感じる。
調整もプリロードのみで、ダンパー調整機能もないため、バネそのものの動きだが、元々ストローク量も少ないため、そんなに気にはならない。
フロントを浮かすと、ダンパー機能がないため、スプリングが急激に伸び、伸び切った際「カツン」という衝撃が来る。
少し気になるのが、サスペンションの精度が悪いため、ブレーキをかけて前後に車体を揺らすと、ヘッドパーツが緩んでいるようなカタカタとした遊びを少し感じる。
アウターチューブとインナーチューブが微妙にガタついている感じだ。
これは個体差もあるかもしれないが、激安エントリーグレードのサスペンションのためこんなものだろう。
全体的には、この価格のマウンテンバイクとしては、使用パーツもよく、見た目も案外かっこいい。
サスペンションとブレーキを交換すれば一気に性能アップするだろう。
徐々にパーツを交換して性能アップしていくのも楽しいと思う。
通勤等の普段使いや、マウンテンバイク遊び(下記にリンクあり)を気軽にするには良い自転車でなないだろうか。