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MTB のギア比を変更 EVIL Insurgent をオールマイティ バイクに DIY

 

 EVIL Insurgent をオールマイティ バイクに

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 最初の写真は変更後の写真だが、今回、現状ダウンヒルセッティング(ハイギヤード・高速下り仕様)のギア比にしているマウンテンバイク EVIL Insurgent(イービル インサージェント)を、トライアル的なことをして遊んだり、普通の街乗り、下り系山遊び(ダウンヒルエンデューロ)で使えるようなギア比に自分で変更してみた。

 

 変更後は、激しく山を登る使い方はしないが、トライアルができるギア比まで使えるため、ある程度上りもいけるだろう。

 

変更前のダウンヒルセッティング

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 変更前のギアセットは、クランクがシマノ ZEE PCD 104(クランクにチェーンリングを固定するボルトの穴の中心を結んでできる円の直径) に 36T(歯が36個)のZEE チェーンリングとなっている。

 

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 リアは、シマノ 105 カセットスプロケット(11-25)10速に、ショートケージのダウンヒル用リアディレーラー(ZEE)となっている。

 

どのようにオールマイティ仕様に変更するか  

 これを、最近流行りの登りから下りまでオールマイティに使える(エンデューロ的)マウンテンバイクのギア比にするには、「シマノ デオーレ」のコンポにでも総替えすれば話は早いが、できる限り予算も抑えたい。

 

 現在は10速仕様なので、これを11速や12速仕様に変更すると、シフター、チェーン、ディレーラー、スプロケット等、全て交換となり結構な出費となってしまう。

 

 そこで10速仕様のまま変更することを考えると、ちょうどデオーレに10速仕様があるため、それでいこうと考えた。

 

 しかし、チェーンリングを30Tか32Tにしようとすると、PCDが合わず現在使用しているZEEのクランクに合うチェーンリングがシマノでは無さそうな感じ。

 

 そうするとクランクまでデオーレに交換する必要がある。

 

 ZEEのクランクの方がグレードが高いし、買ってからあまり使用していないため、クランク交換はもったいない。

 

ここを交換

 ZEEのチェーンリングは34Tまでしか設定がないため、ここは、「ZEEクランク」に「レースフェイス」の30Tか32Tのチェーンリングにすることにした。

 

 しかもこの時、デオーレが品薄で、ディレーラーもスプロケットも入荷が何ヶ月も待つことになるようだったので、デオーレはやめることにした。

 

チェーンリング

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 セールで購入した「Race face シングル ナローワイド チェーンリング」(最後にリンクあり)

 

 7075-T6アルミニウム製の、超軽量で頑丈な高性能チェーンリングだ。(9,10,11,12速対応)

 

 ステッカーも付いていた。

 

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 表にはレースフェイスのロゴが入っており、なかなかカッコいい。

 

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 裏はこんな感じ

 

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 チェーンリング自体にボルトの溝が切ってあるため、チェーンリングボルトのナットが必要なくなり、軽量化と作業の簡易化ができる。

 

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 ナローワイドとは、このように歯の厚さが、一枚おきに厚いものと薄いものが並んでおり、歯がチェーンに食い込み、チェーンデバイスなしでもチェーン外れが起きにくいそうだ。

 

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 取り付ける前に、ZEE 36Tとレースフェース30Tの大きさを比べてみた。

 結構小さくなる。

 

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 このようにボルトで直にとめる事ができるため、ナットが必要ない。

 

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 30Tにしたため、こんな感じとなり、クランクとチェーンが当たりそうだが

 

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 しっかり隙間が作ってあり、チェーンと干渉することはなかった。

 

ギア比の設定

 また、ギア比の話に戻るが、結果はレースフェイス30Tに交換しただけで、リアは無交換、シマノ 105 カセットスプロケット(11-25)10速に、ショートケージのダウンヒル用リアディレーラー(ZEE)のままとした。(結果、物凄く安くついた)

 

 なぜこのセットにしたかというと、リアは当初、デオーレのカセットスプロケット 「CS-M4100-10(11Tー46T)」とリアディレーラー 「RD -M5120」にしようと思っていたが、始めに記載したように、激登りする使用方法ではないため、リアにあまり大きなスプロケットは必要ないと考えた。

 

 しかも一番小さなスプロケット(ハイスピード側)は、「デオーレ」も、今付いている「105」も同じ 11T なので、同じギヤ比となり変わらない。

 

 次に考えなければいけないのがロー側のギア比で、「105」 の一番大きなスプロケットが 25T なので、フロントのチェーンリングが 30T であれば、30÷25=1.2でギア比は1.2(クランク1回転でタイヤ1.2回転)となり、フロント 32T だと 1.28 となる。

 

 ギア比 1.2 は、「26インチ トライアルバイク」でよく使われるギア比で、1.28 は「24 インチ トライアルバイク」でよく使われるギア比らしいので、自分のイービルは 27.5インチのため、ギア比1.2となる 30T チェーンリングとした。

 

 今回決定した、「フロント 30T×リア(11,12,13,14,15,17,19,21,23,25T)」と、変更前の「フロント36T×リア(同じ)」を比べると、ロー側は36T×25(ギア比1.44)から、30T×25(ギア比1.2)に変化し、かなりローギヤード化された。

 

 ハイ側は、フロントチェーンリングが小さくなり30T×11(ギア比2.73)となったが、これはフロント36Tの時の、リアが一番小さいスプロケットから3枚目の13Tと同程度のギア比となるため、ダウンヒル等の高速走行にもある程度対応できる。

 

 フロント側のチェーンリングの歯数交換は変化が大きいが、リアスプロケットの少しの歯数変化はそんなに大きく感覚は変わらないため、今までの36T×11も36T×13もそんなに感覚的には変わらない。

 

 実際、ダウンヒルでも一番ハイギアで走り続けることなんてあまりない。

 

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 チェーンリングがこんなに小さくなった。

 

イービル純正チェーンデバイス

 「EVIL Insurgent イービル インサージェント」は写真のとおり、上部に標準でカーボンのチェーンデバイスが装備されており、調べてみたところ、30Tから34Tのチェーンリングが取り付け可能のようだ。

 

 しかし、今までなぜか36TのZEEも使用できていた。

 

 今回の 30T は上下の隙間は多くなったが、横方向にはチェーンがずれにくいため、チェーン外れは起きにくいだろう。

 

 まあナローワイドのチェーンリングは、もともとチェーンが外れにくいので大丈夫だろう。

 

カスタム後に乗ってみた感想(レビュー)

 乗ってみた感じは、今まではハイギヤードだったため、ウィリーしたり、登り坂は、ちょっと気合が必要だったし、トライアル的なことをするのは辛い場面が多かった。

 

 ギア比変更後は、ロー側はトライアル自転車と同様のギア比となったため、トライアル遊びが格段にやりやすくなり、ウイリーも軽く挙がるし、上り坂もかなり楽になった。

 

 フロントスプロケット交換のみで、お安く楽しいオールマイティバイクになった。

 

 フロントもリアも小さなスプロケットで軽量化にも貢献

 

リアサスオーバーホール

 しかし、リアサス(ロックショックス モナーク+RC3 デボネア)が、沈み込む際、少し引っ掛かるような感じがするため、リアサスも自分でオーバーホールしてみた。(オーバーホールの記事はこちら↓)

 

チェーンの切断、繋ぎ方、長さ調整

 チェーンの切断、繋ぎ方、長さ調整等は下記リンク記事に記載した。

 

 今回、切断したチェーンを繋ぐ際に使用する、コネクティングピンが手元になかったので、裏技として、チェーンカッターで切断する際、ピンを抜ききらないようにして、チェーンを外し、長さ調整後、再度そのピンを押し込んで繋ぐ方法をとった。

 

(これは完全に自己責任なので、本当はコネクティングピンで繋いだ方が良い。)