MTB チェーンデバイス (MRP) プーリー 破壊 修理 応急処置 DIY
チェーンデバイス (MRP) プーリー 破壊 修理 応急処置
マウンテンバイク(MTB)に乗っていた際、急にカタカタと異音と振動が出てきたため、異音の発生源を調べたところ、 チェーンデバイス(MRP G2)のプーリーの歯が欠けているのを発見した。
チェーンデバイスとは
チェーンデバイスとは、フロントシングルのグラビティジャンル(ダウンヒル 、エンデューロ、オールマウンテン等)のマウンテンバイクについていることが多く、チェーンがチェーンリングから脱落しないためのものだ。
分かりやすく言うと、ガタガタの路面を激しく走ると、チェーンが暴れるため、スプロケットからチェーンが外れてしまう。
これを防ぐために取り付けるのがチェーンデバイスだ。
写真の様に、チェーンリングの上下でチェーンをスプロケットに押し付けて、チェーンが外れない様にしている。
この下側のパーツに、歯車が付いたプーリーが付いている。
バッシュガード(スプロケットを障害物から守る)とセットになっているものが多い。
プーリーの破損
そのプーリを取り外したところ、全体的にすり減っているが、写真のとおり歯が2本飛んでいた。
そのためペダルを漕ぐたびに、チェーンがカタカタと振動していたということだ。
今までリアディレーラーのプーリーが擦り減ったり、破損することはあったが、チェーンデバイスではこの様なことは初めてだ。
一応言っておくが、これは自分が部品交換もせず、かなり長期間酷使した結果であって、「MRP」の製品が特別弱いということではないので勘違いしないでほしい(ダウンヒル レースでもいつも「MRP」を使用しているが高性能な商品だ)。
すり減ったプーリーをそのまま使用するには
故障箇所を発見したので修理しなければならないが、もうかなり酷使した古いパーツで、レース用のマウンテンバイクについているパーツでもないので、とりあえず乗れれば良いということでリペアパーツを購入せず自分で修理(応急処置?)してみた。
見た感じ、リアディレーラーのプーリーと同じ様な部品なので、在庫のディレーラーのプーリーをつけようと思ったところ、厚さは良い感じであったが、直径が大きすぎてチェーンがチェーンデバイスフレームに干渉してしまうため使用不能であった。(直径が小さければ使用できたと思われる)
結果どうしたかというと
歯の一部が欠けてガタガタしているため、いっそのこと歯を全部取り払って丸いプーリーにしたらいいのではと考え、この様に通常のリング状のプーリーの様に歯を全部切り取ってみた。
結果は、思ったとおり特に問題なくスムーズにチェーンが通り、異音、振動はなくなり普通に乗れる様になった。
とりあえず成功と言って良いだろう。
今後の影響
しかし、この先考えられる問題は、摩耗が加速的に進行し、すぐにプーリーがダメになる。
通常はスプロケット状になっているため、チェーンが常にこのプーリーの真ん中を通っているが、歯がなくなったため、チェーンがプーリー幅(プーリーを挟んでいるチェーンデバイスの隙間)いっぱいに自由に動けるため、チェーンデバイスのフレームを削ってしまう恐れもある。
(もしかすると、何の問題もなく使用し続けることが可能かもしれないが)
したがって、この方法は、今回のように、老朽化したパーツのため修理せず使えるまで使い切るという場合か、応急処置的な修理と思った方が良いだろう。