セロー 250 の ブレーキフルード(オイル)を自分で交換 DIY
セロー 250 の ブレーキフルードを自分で交換
バイク「ヤマハ セロー 250」のブレーキフルード交換を自分で実施したので、交換の方法を紹介する。
ブレーキフルードの交換サイクル
セロー250のブレーキフルード交換は、2年毎が推奨となっているが、4年以上交換していなかった。
(DOTフルードは吸湿性があるのであまり乗らなくても推奨期間で交換しよう)
使用するブレーキフルードはこれ
使用フルードは、メーカー指定の BF-4(DOT4) を使用した。
DOTの数字は沸点温度の違いで、数字が大きいほど沸点が高くなり高性能なブレーキフルードとなる。
しかし、1~2年使用すると(吸湿等の劣化で)沸点はかなり下がるため、定期的な交換が必要となってくる。
ブレーキフルードの交換方法
約4年で4000kmほど(ほぼ街乗り、たまに山遊び)でこれくらい変色している。
それではブレーキフルードの交換方法だが、基本的にはフロントもリアも同様の方法で実施できるが、まずはフロントから説明する。
ブレーキキャリパーのブリーダーボルトのゴムキャップを外し、そこにチューブを差し込み、古いオイルを受ける容器を設定する。
チューブはホームセンターで燃料ホース等を購入すれば良い。
DOTフルードは塗装を痛めるので、こぼれた際、他のパーツに付着しないよう、ハンドルについているマスターシリンダーにウエスを巻き付けておくと良い。
ドライバーを使用し、ネジを外すだけで、マスターシリンダーの蓋を外すことができる。
中からダイヤフラム(ゴムパーツ)が出てくるのでこれも取り外す。
新品ではほぼ透明なフルードがこんな色に変色している。
ここまで準備できたら、いよいよ交換作業に入る。
① ブレーキレバーを握りながら、ブレーキキャリパーのブリーダーボルトをスパナ等で緩める→オイルが出てくるので、ブレーキレバーを最後まで握り切る→握ったまま、キャリパーのブリーダーボルトを閉める。
② ①の作業を繰り返すとマスターシリンダーのフルードが減っていくので、無くなる直前までこの作業を続ける→マスターシリンダーのフルードが減ったら、こぼれないように新しいフルードをマスターシリンダーに補充する。
(補充を忘れてエアーを吸うと、エアーが全て抜けるまでこの作業を繰り返す必要があるため注意しよう)
③ ①②の作業をブリーダーボルトから出てくるフルードが透明になるまで続ける。
④ ブリーダーボルトから出てくるフルードが透明になったら交換終了のため、しっかりとブリーダーボルトを閉めて、マスターシリンダーのアッパーレベルまでフルードを入れ、ダイヤフラムを入れ、蓋をして終了。
(漏れたブレーキフルードはパーツクリーナー等でしっかり掃除しておこう)
変色していたフルードが、透明で綺麗になった。
次はリア、方法はフロントと同様なので簡単に説明
リアのマスターシリンダーの窓から見えるフルードもかなり変色している。
先ずはフロント同様、キャリパーにチューブを取り付け、廃油容器を設定する。
(リアのキャリパーにはプラスチックカバーがついているが、取り外さなくてもそのまま作業できた)
マスターシリンダーに、こぼれた時のためにウエスを巻き付け、蓋を外す。
蓋とダイヤフラムを取り外す。
リアも真っ黒に変色している。
ここからはフロント同様に、リアブレーキを踏んだまま、ブリーダーボルトを緩めてフルードを出す、そのままボルトを閉める。
マスターシリンダーのフルードがなくならないよう注意しながらこ交換作業を続ける。
交換が終わったら、マスターシリンダーのアッパーレベルまでフルードを入れ、元に戻して、清掃すれば終了だ。
リアのブレーキフルードも透明になった。
このように、ブレーキフルード交換も一人で簡単に作業できるため、自分で挑戦してみても良いが、ブレーキは重要なパーツで不調を起こすと大変危険なので、あくまでも自己責任で行なってほしい。
公道走行する方、作業が心配な方はショップで実施してもらおう。